2013年3月25日月曜日

【易学館だより】 発刊150号

易学館で毎月発行している機関紙【易学館だより】が第150号を迎えることが出来ました。
これも購読されている方々の御蔭と感謝いたしております。

実占に役立つ易論と、それらを応用した実占例を主に掲載してまいりました。
「陰と陽」の再考から始まり、各種筮法の定義とその理解、占法の歴史的な意義またそれらに対する批判、易学に対する易占学の価値、四徳の実占としての理解、その他、

初歩の方には多少難解であったかも知れませんが、周易に対して多様な角度から論評させていただきました。
何れ小冊に纏めて出版をしようと思っております。

易占の存在は社会と相関関係にありますので、社会の進歩と共に周易も日々進歩しております。
象意の多様性であったり、語釈の現代性は常に求められます。
またお客様個人の深さや豊かさも、時代と共に複雑化していきます。それらに易占家は答えていかなければなりません。

その最前線を筆の先に表し、皆さんに伝えたく論じてまいりました。
これからも現代と周易という基本的なテーマに則り、易学と実占学を占断という実用を以って研鑽していきたいと思っています。
また多くの方々に周易の深さと占断の実用性を知って頂きたく思っております。

易学館では周易を学びたい方を募集しております。 〔随時入学〕
解り易い初歩から、プロまでのコースがあります。

☆易学館ホームページ    http://www.ekigakukan.com/
☆ツイッター易学館もどうぞ
℡03-3823-6050

2013年3月13日水曜日

手相教室・家相教室 生徒募集中

易学館では、周易教室が主ですが手相教室家相教室も催しております。

周易は卜(ぼく)学で、純粋予言ですが、手相と家相は相学で形あるものから予言をしていきます。
卜は偶然性を用いますが、相は固定したものから未来を予言します。形態の有るものは予言と共に過去がよくわかります。

手相はその際たるもので過去の生き方や病気がよく表れます。家相は建造物の気の流れをみてそこは住む人の未来を予測します。また土地も影響があります。

物理的なものからの予言を楽しんでみませんか。

易学館では四月からの手相教室と家相教室の生徒を募集しております。

周易教室は随時入学です。


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2013年3月1日金曜日

王義之と高島易

東京国立博物館で開催されている、書聖・王義之展を鑑賞してきました。

晋の書家、王義之(321-379)は書が記号であったのを筆や墨の発達で始めてデザイン化し、字に美しくしさを与えた人です。

本物は唐の太宗皇帝が自分の墓へ持ていってしまいましたが、多くの篆刻などでその美しさが伝えられております。

彼以前の書から始まり、展示の後半では最大傑作といわれ、〈永和九年〉で始る『蘭享序』の多くの篆刻や模倣が展示され、いまは無き真筆のイメージが頭の中に沸いてきました。

もう一つ強く思いましたのは、彼の書は一字一字が独立して美しいことです。生前に膨大な手紙を書いたようですが、とくに行書は全体が類型的な美しさではなく、一字ごとに美しさが輝いています。彼以前のものは全体が一つの型の美しさで書かれている感じです。                

この王義之の書を易の占法で言いますと、高島呑象の爻辞占といえます。彼以前のそれまでの判断方は、「大成卦」という大きな観かたが中心でしたので、問占者をまず階層的に判断をしてから予言を展開していきました。                                             
高島呑象は、大成卦を時間的に細分化した「爻辞」に直接入り込み、階層より個人の問題として予言を捉えました。それだけに判断が個別化して深くなって行きます。王義之の書いた字の一つ一つの美しさと、高島呑象の問占者に対する、階層的でない個別の判断が大変に類似しています。

階層を超えた個々の美しさというのは、とても現代的です。王義之の書が現代に於いても人気が衰えないのを肌で感じました。それと同時に高島易の持つ魅力も再認識した次第です。

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