今年もプロ野球は話題が豊富です。大リーグで日本選手の活躍も連日紙面を賑わしています。そこで野球を易の象意として考えてみたいと思います。
まずゲームに攻撃と守備があります。これは陰陽でしょう。
攻撃の打順の特徴を小成卦に当てはめますと一番は出塁して敵の中に入りますので巽(☴)です。
二番はバントで自分を犠牲にしても走者を進めようとしますので坤(☷)でしょう。
三番は強打者を置きますので震(☳)です。
四番はチームの花形で強打と共にアベレージも要求されるので離(☲)と乾(☰)を兼ね備えていなければなりません。
五番は確実性を求められるので乾(☰)でしょう。
六番から八番は守備要員の人が多く艮(☶)の守り中心といえます。
三振も多いが時々長打もあれば兌(☱)にあたります。毀折と実りです。
九番はピッチャーですから坤(☷)と艮(☶)で打てなくても仕方がないでしょう。
次に守備を考えますと、投手と捕手は乾(☰)と坤(☷)でしょう。特に捕手は女房役と言われますし現代野球では頭脳の要です。
一塁や三塁はラインを守るので艮(☶)ですが、二塁やショートは、いろいろな動きをしますので震(☳)や巽(☴)にあたるでしょう。
外野は全般に艮(☶)ですが、草野球の八番ライトなどは力が弱く、兌(☱)なのかもしれません。
ではゲームの用語を見ていきますとホームランなどは乾為天(☰☰)の五爻の飛龍にあたり満塁ホームランと言いたいところです。上爻はホームラン性のファウルかもしれません。
二塁打や三塁打で攻撃をしている時は雷天大荘(☳☰)です。
盗塁は足で塁を盗みますので水雷屯(☵☳)成功した時は卦を交易させて雷水解(☳☵)となるでしょう。
ダブルスチールは坎為水(☵☵)と言えるかもしれません。失敗は水山蹇(☵☶)です。
ダブルプレーは重卦の艮為山(☶☶)、デッドボールは地火明夷(☷☲)です。
守備では、ファインプレーは山火賁(☶☲)、完封試合は乾為天(☰☰)、好リリーフは艮為山(☶☶)、ノックアウトで投手の交代は、兌為沢(☱☱)の毀折かもしれません。
大事な場面でのエラーは沢天夬(☱☰)でしょう。また好カードの試合は観客が多く沢地萃(☱☷)で五爻と四爻が拮抗し、特に四爻の力量が増している方が面白い試合となります。
大逆転は沢風大過(☱☴)で、抗議で試合が中断するのはまさに天水訟(☰☵)です。
シーズン終了後のトレードは巽為風(☴☴)や離為火(☲☲)と言えます。
以前に東京六大学で、始めて女性投手が投げ合ったのは天風姤(☰☴)の様です。
野球を例にとりましたが、事象から得卦する実力がつきますと卦に慣れますし、実占において得卦後に「筮前の審事」のもつ社会性と卦の関係を深く読めるようになっていきます。そうすることによって占断がとてもリアリティをもってきます。
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